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傷だらけの無菌室

現在進行形黒歴史ブログ

芍薬の呪い 

気持ちが新鮮な内、書き留めておきます。

一昨日、好きだなって思っていた人に多分フラれました。
自分の人生で出会った中で……少なくとも女性の中では、
ぶっちぎりで素敵な人でした。


最後に会った日のこと。
彼女は大きな花束を抱えてやってきました。
元同僚の韓国人の男性と会ってプレゼントされたそうです。

「彼は、私に会うたびに口説くんです」
外国の男性ってストレートですよね、と
渡された場面を思い出すように、笑っていました。

「この花……芍薬の花を知ってる?」
花瓶に花を挿しながら、彼女は言います。
「"立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花"……という言葉があるでしょう?
それにちなんでくれたんですって」
また、彼女は花の蕾を指さしながら、僕に見るように促しました。
「ほら、芍薬は夕方になると蕾が閉じるの。そして、花が開いたとき一番香るのよ。
家に帰っても花の香りと共に、僕を思い出してください……ってね。
そんな意味も込められているの」

後で調べると、韓国人にとって芍薬は家族の魂が宿る特別な花らしい。
彼女だけでなく、この韓国人……引いては彼女の属するコミュニティが
只者ではないこともショックでした。

川端康成は、別れる男に花の名前を教えなさいと、
とんでもない呪術のテクニックを後世に残したけど、
まさにそれ。一生、僕は芍薬の花を見るたび、この場面を思い出してしまう。


とまぁ、一時が万事こんな感じ。
言葉の端々から溢れ出る教養とワードセンスが本当にかっこいい女性でした。
ただただ、憧れてしまった。

その一方で、カッコよく着こなしたチェスターコートの紐の結び方が分からないとか、
コンビニ行く途中で道に迷うとか……意味分かんないギャップもズルかった。

僕はよく、「幸せになって欲しい」って言われる。
例によって彼女にも言われたけど、それがまたセンスがあって。


──私が、とても好きな言葉であなたに送りたい言葉があるの。
フランスの詩人の言葉で、
"あなたが狂うほど誰かに愛されますように"って。
私、本当にそう思うわ。


その時は天井を眺めながら、ふーんと聞き流しただけだったけど、
今は刺さって仕方がない。

もう、多分きっと彼女に会えないと思う。
最後のメールの送信ボタンを押すとき、本当に指が震えた。
これで終わっちゃうんだな、って。
でも、世界の真理の端っこを覗かせてもらった良い経験だった、と思うようにした。

ふられた瞬間は、こんなもんかと思うほど涙も少ししか出なかった。
でも、時間が経つに連れ、辛い気持ちが水嵩を増してきて
溺れそうになる。
プレイリストの音楽が、心を抉っていく。

元の日常に戻るか? 邪神になるか? 
それとも……。

彼女は、僕より3つ歳上だった。
手の届かない人だったけど、
3年あればきっと近付ける。追いつける。負けたくない。
そう思って、今は1000%ぐらいの出力で。
足が折れるまで走り続けることに決めました。

そして、自分への戒めとして、
気持ちが色褪せる前に、色々感謝を書き留めておこうと思う。
本当にありがとう。あぁ、また会いたいな……。
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Posted on 2022/06/09 Thu. 14:55 [edit]

category: F・日記

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09

血塗られた誕生日 

先週は金曜日のこと。
前触れもなくカタストロフィは訪れた。



終末の1秒前まで、無菌はここ1ヶ月で一番幸せだった。
愚痴を吐きあえる異性の同期、腹を割って話し合える同性の同期、そしてささやかな恋。
久しぶりに仕事以外で、楽しく飲める。
数週間越しで実現した同期会は本当に楽しみだった。



しかし、開幕でジロー(男の同期)がやらかした。
乾杯した後、唐突に『もうね、言っちゃおうよ無菌さん
と、のたまった。
『え…?え?おい、冗談だろ』
焦る無菌。ジローにはある重大な秘密を相談していたのだ。
『え、なになに?言っちゃいなよw』
事情を知らない、ボクっ娘は破滅への流れを加速させる。
ドヤ顔のジローは止まらない。

『だから、無菌さんは無菌ちゃんのことがs・・・』

『いやいや?え、なにいってんだよ!やめろってバカ!』

半分涙目で、取り乱す無菌。だが、投げられた賽を止めることはできない。

いや、はっきりさせておこうよw無菌さんが無菌ちゃんのこと好きなんだってさ




一瞬凍る場。アニメだったら、あーあーあーとかいいながらTVの電源消したくなる場面。
ドヤ顔のジロー。
最早半分涙目の無菌。

手で口を抑えて驚きながらも興味津々なボクっ娘。

俯いて若干顔引き攣ってる、無菌ちゃん。




無菌は脳への血流が一気に加速するのを感じた。
サウナに入ったみたいに、
頭がボーッとする中望まない形で迎えることになった審判のときを待つハメに。



空気を読めないジローは、更に攻勢を掛ける。
『無菌ちゃんはどうなのw無菌くんのことどう思ってるのw』
『そ、そうそう。無菌ちゃんはどうなの?』

『いや…頼むからもう止めてくれ…』

もう何がなんだか分からない阿鼻叫喚の中、無菌ちゃん遂に口を開く。


『私…全然そういうの知らなくて…』

『いやwだってこの前も残業してたとき言ったじゃんwで、どうなのよw』

ジロードヤ顔で、前にもこの話をしたという重大事実をさらりと公表。

『全然そんな関係じゃないと思ってました。』と無菌ちゃん。




あちゃー。此処でほぼ試合終了。


ジローちょっと焦りながら、
『えー…でも凄い二人お似合いだと思うんだけどなー、似てるところあるし』
『は?どこがですか?なんでそうなるんですか?』
何かキレ気味になる無菌ちゃん。

『そ、そうだよー。もう付き合ってみたらどう?』
場の空気がやばいのを察してフォローするボクっ娘。



此処で本日最大の鉄槌が振り下ろされる!
私にだって選ぶ権利はあります!』



もうね…勝手にしてよ…何で本人蚊帳の外でこんなことに…。
無菌の心の叫びは空しく飲み屋の宙を舞う。




そして、一斉に皆の注目が無菌に集まる。
この日の勝負どころですね。
…無菌は、すごく、すごく頑張って涙を堪えました。
『は、ははwいや、ごめん、あのときは色々おかしくてさ…。元の部署に戻りたいとか色々訳が分からなくなってさ…』

必死にごまかす、男らしくないけど仕方ないよね。



『は?そんな中途半端な気持ちで好きとかいってたんですか?』
キレる無菌ちゃん。
『いや、さ…そういうのじゃなくて…ほら…その…』
『何言ってるか全然分かんないんですけど。』
無菌は、もうその後の出来事はよく覚えていない。
同期会来る前から、毎週のように同期会やりませんかメール送ってた無菌に対して
無菌ちゃんは相当キレてたこと。

本当は今日は来たくなかったけど、ボクっ娘に会えるからといって仕方なく来てたってこと。

無菌が各方面に相談してたことが公開されて、非難轟轟だったこと。


何か色々あったみたいだけど、終始俯いてほとんど会話にも参加できないまま。

とりあえず30分に1回空気読まずにジローが無菌ちゃんに同じネタを振り、

『無菌さんが可哀想ですよ』と無菌ちゃんがフォローするという最悪のプレーで無菌は失神寸前だった。




その後反省会。

ボクっ娘が冷静に状況を分析、無菌はお叱りを受ける。
結論としては、

『無菌の取った行動はまずかったしドン引き』


『無菌ちゃんは付き合う=結婚だから難しい』


『無菌は、純粋なんだね…恋出来るのは幸せだよ』


『結局、無菌ちゃんと何がしたかったの?え、一緒に帰りたいだけ…?高校生レベルや…浅いなぁ…』
『本当に、告白するんだったら、まず自分が相手に気に入られるように努力しろ。自分と付き合うと
こういう利点があるぞと、自分を磨け』


『まだ、ちゃんと断られてないんだから、あきらめるな。無菌ちゃんが仕事落ち着いたら、もう一度告白してとりあえず関係をはっきりさせろ。今日のだと訳わかんないよ』


『とりあえず、暴走したことについてはジローに怒っていい』



うわ、ボクっ娘は大人だな…ってか良いやつじゃん。と思う無菌。
ジローも後半は
『もしかして、俺はとんでもないことをしでかしてしまったんじゃないか…』
とか連呼してたが、まぁちょっと空気読まないだけで根は悪いやつじゃないと思う無菌。
後で一杯謝罪メールきたし…甘いかしら。



徹夜で反省会したあと、一人で自宅に帰る電車中で無菌は今日が自分の誕生日だということに気が付いた。
多分一生忘れられない誕生日になるだろう。
無菌は、この一件以来テンションが上がらなくなってしまった。

普通に過ごしていても、何か今日暗いねといわれる始末。

随分と傷は深いようである。





…今日、無菌ちゃんからお誕生日おめでとうメールが来た。
無菌ちゃんは誕生日を知らないはず…
『お詫びにフォローしておくよ!』
無菌はジローのメールを思い出した。
…また余計な気を回したようだ。



中身は怖くて開けていない無菌だった。
文章めちゃくちゃだけどこんな感じでした…

Posted on 2012/07/03 Tue. 03:11 [edit]

category: F・日記

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